住宅を作り出す、建築設計について

こんな事務所もある

建築事務所という名目ではあるが

建築事務所とは、建設したい住宅ないし建造物を顧客からの依頼で要請を受けて設計図を作成し、建物に必要な配線などの設備も含めた建物の設計図全般を作成する、というのが主な仕事になっています。現場に赴いて工事がどのように進展し、作業に関して指示を出すなどの監督業務も含まれている。そうしないと要望通りの建物が出来なければ、やはり苦情というものに発展してしまうからだ。仕事への影響も考えると、やれることはきちんとやっておかないとダメなのはどこも同じなようだ。

ただこうした建築事務所の設計図に関しては、些かするべき作業が多すぎるのではないかという点がある。設計図作成にしても、欧米ではそれだけで施工図の役割を持っていることからも、より綿密に考えられた設計図となっている。それに対して日本の建築事務所では設計図をしたためた後、さらに施工を担当する業者に依頼してそこで改めて施工図を作成するのが通例だという。この作業をなくすためにもVR技術などを応用すれば工期を早めるなどが出来そうな気もしなく無いですが、ここも色々あるのかもしれませんね。

建物を建築する上では様々な業者が介入してきます、施工する企業はもちろん、配線などの電気的な設備を設置するための業者なども含めて大掛かりになる。それがどれほどのものかは実際に建築現場を見た事がある人ならよく分かるはずだ、時間がかかるのも納得できる点と言えるでしょう。さて、そんな大仰になりがちな工事現場に、時として別の建築事務所が混ざることがある。ここで介入してくる建築事務所とは『構造設計事務所』と言われるところで、建築事務所とはまた別の意味で必要な作業を担っている事務所だ。

構造設計事務所とは

構造設計事務所とはいかなるものかというと、要するに建築物を建設する上で必要な構造をより詳しく計算する事務所のことを指しています。先に軽く話したが、建物を建築するために必要な作業として地震などの災害に対しての耐久性を計算するのも建築士の仕事となっている。建築士はそれが出来てこそ、初めて建築という業務に関われるのですが、それを専門に計算・設計する事務所がここになります。

とりわけこの事務所は昨今の日本の建築業界では重宝されている存在なのかもしれません。それこそ2011年に発生した東日本大震災や、今年2016年に起こった熊本地震などの自然災害と言うには大きすぎるダメージを負ったことを考えれば当然か。今の時代、いずれ来るだろうと予測されている大規模地震にも耐えうる建物でなくてはならない、新築で建築を考えている人はそうした方向でも対策を練らないとダメなので、大変といえば大変だ。

構造設計事務所はそうしたナイーブな面の、顧客が特に意識したい部分をより専門的に分析することを目的としています。

建築事務所には

このように構造設計事務所というものがあって、建築士にも専門とする業務に違いが出てくるという点がここでわかってもらえるはずだ。それを念頭に入れた上で話を進めると、建築の世界において建築設計には二種類の設計に区分できるのです。1つは『意匠設計』、1つは『構造設計』だ。後者は先述述べたとおりになりますが、対して意匠設計とは何かについて話をすると、建築家が主催する建築設計事務所にて行われる設計の事を指しています。要するに、型に取られないオリジナリティを重視した建築物を得意としている。

それに対して構造設計を主に設計している構造設計事務所では、根本的に建物が安全・安心というクオリティを最大限生かせるような建物に出来るよう、構造を計算する事を主眼に置いているのだ。うまい具合に役割分担されているので、一概に建築士になりたいと言っても進路は更に分かれるのでしょう。恐らく大半は意匠設計に舵を切るのでしょうが、中には裏方として構造設計を生きがいにしている人がいてもおかしくない。

構造設計という言葉

余談だが、構造設計とは建築業界以外でも用いられている用語で、主にIT業界では『建築の構造設計を実務としている企業の呼称』として用いられています。そうした企業では責任者は建築士で、更に建築士事務所登録をしなければならないので、IT企業でありながら建築事務所であるという点が面白いところだ。また建設設計業を行っている企業の中には技術者を中心とした、技術士事務所登録をしている建設コンサルタントなどとはまた違ってくるので、それなりにややこしいのでしょう。

建築も奥深い

建築士というと世にも奇妙な建築物を作ることに生きがいを覚えている、とは失礼な言い方になってしまうかもしれないが、既存の形に囚われていない辺りあながち間違ってはいない。ただそんな建築士といっても作業をする上で建築に必要な設計をする際には、仕事などがきちんと畑分けされているところも意外と言えば意外かもしれません。

『建築士=建物の設計全てを賄う』といった印象が強かったが、今回の件を通して建築士にも色々と作業分担が業界を通じて暗黙の了解に区分けされているのが分かるはずだ。

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